BURNY KenモデルFVフルレストア

以前、フレッシャーのRRVタイプのレストア品をご購入いただいた方からレストア依頼をいただきました。

Vシェイプのギターがお好きとの事ですが、フライングVは黒しか持っていないので別のカラーの物が欲しいとのこと。
となれば白かブラウンか・・・ということで国産のコピーから物色するもなかなか予算に合った個体が見つからず・・・
そうこうしているうちに「これ結構好きです」とオークションで落札されて送ってこられたのがこれ。

Ken FV12Fに黒猫さんが・・・(笑)
黒猫さんは退去して頂くわけですが、埋め木をした後にドットポジだと埋め木が目立つということで、このスケベ椅子・・・もとい、ラメ塗装ならばブロックインレイにすると相性が良かろうと提案させて頂くと二つ返事でGOサイン。
立体エンブレムのヘッドロゴも除去することに。

Ken FVまあFVはこんな感じですよね。Ken FVロゴエンブレムはヘッドに2箇所穴を開け刺さっているだけでした。

Ken FV黒猫さん退去命令。2mmの透明アクリルの下に黒猫がプリントされた2mmのパーロイド。その下に約1mmの接着剤の層・・・

Ken FVインドローズで埋めました。

Ken FV埋め木をするためキャビティー内の塗装を除去。

Ken FV今回はピックアップキャビティーのみかさ上げし、とにかく木部が少ないので配線スロットとコントロールキャビティーは一旦埋めて新たに開口しなおします。

Ken FV埋めました。埋めてやりました!

Ken FV配線スロットを必要最低限に掘りなおし、コントロールはインディビデュアライズド化。

Ken FVヘッドのエンブレム用穴を埋め、黒で塗装。

Ken FVピックガードの汚れを落とすと・・・

Ken FV良い感じに焼けたまま綺麗になりました。コンパウンドを使うと焼けまで落ちてしまいます。
今回の個体は見て解るように塗面に結構ダメージがありますので、ピックガードのように大きな面積のパーツを新品のようにピカピカにしてしまうと浮いちゃうのです。

この時点でブロックポジを入れ、指板修正まで済んでいます。はい、画像撮り忘れです。

Ken FVどどーん!

見事にレニークラヴィッツなルックスのフライングVになりました。
このギターもオーナー氏と共に海を渡りフランスへ飛び立ちますので、ナットは象牙ではなく牛骨です。
ピックアップは交換せず、ペグは1箇所曲がっていましたので修正をし、ブリッジをABMのブラス削り出しの物、テイルピースはゴトーのアルミ製へと交換し、電装パーツは新品に一新してあります。

フライングVといえば中域の塊。ただ、形状/構造的にレスポンスが良くない。
しかし、失った木部の補完と指板修正によって、フライングVらしさはそのままに抜群のレスポンスを備えたギターになりました。
フライングVらしいクセのあるトーンなのに、弾くとクセに振り回されることなく素直に音が前に飛び出す。まさにフライングVの限界ギリギリまで追い込んだ類稀なギターです。

PRS レストア開始!!

PRSギターの一ファンとして、今までギター製作やレストアにおいて独自に培ってきたノウハウを惜しみなく継ぎ込み、PRSユーザーが手放すことを考えない、「さあギターを弾こう」と思い立った時にいつも真っ先に手にしているような、いつまでも弾いていたくなるような、そういうギターに仕上げようとPRSのレストアに踏み出すことにしました。