リペア(修理)

ギターやベースは楽器として演奏する以上、特にフレットやナットといった弦に接触するパーツや、ポットやスイッチ、ジャック等の電装パーツ類は必ず消耗します。
また、各部の経年変化による部分的な破損、不慮の事故によるネック折れ等、楽器としての機能を失う状態に陥ることもあります。
しかし、楽器というのは消耗したり壊れたらそれで終わりという使い切りの道具ではありません。どんな状態であっても必ず治せるのが木で出来ているギターの強みでもあります。
ただ、金額的には治すのに壊れたギターの購入価格を上回ってしまうこともありますので、ご依頼の際の判断材料として、修理方法や仕上げ方法等をできるだけ多く提示させていただき、納得いただくまでご相談に乗ります。

リペア(修理)の必要性

リペア(修理)というと、「壊れたから治す」という感覚が一番馴染みやすいかもしれません。確かに不注意からネックを折ってしまったり突然音が出なくなってしまったりという実際に破損が目に見えて解ったり症状として認識出来る場合は単純に「壊れた」という判断が可能です。
しかし、ギターやベースの殆どは主材料に木材を使用していますので、特にネックでは弦の張力と木材の強度やトラスロッドの力によってバランスされていますので、季節や気候が変わった時に木部の僅かな収縮や膨張によりそのバランスが狂う事が一般的でもあります。
また、楽器というものは必ず消耗する箇所があるもので、それはギターやベースにおいても同じことです。例えばフレットがすり減ったり、ポットやスイッチ、ジャックといった電装系のパーツもまた接点が劣化したり可動部がすり減ったり緩んだりという形で消耗します。
また、古いセルバインディングが縮むことにより割れたり、木部の接着剤が保持力を失い剥がれたりという経年劣化も起きることがあります。
こういった破損や劣化、変化を修復/回復するのがリペアであり、これらを適切に行なっていくことで正常な状態を保ちながら長く使い続けることが出来るのです。
楽器は決して使い切りの道具ではありませんよ~!!

楽器は演奏してナンボ

楽器もまた道具です。楽器は演奏されるために生み出され、それは道具を使うということと同義です。使えば前述のとおり消耗もしますし傷だって付きます。
さて、傷の修復もまたリペアの範疇ですが、あくまでも私個人の意見としては美観維持のためや価値の回復のためのリペアというのは、正直なところ気が進みません。勿論一つの価値観としては尊重しますが、ギターにつけてしまった傷、知らずのうちについてしまった傷というのは、そのギターの歴史が皆さんプレイヤーと共にある証であり、そしてプレイヤー自身のシグネイチャーであると思います。また古いギターであれば、そのギターに関わってきたプレイヤーたちの歴史でもあり、そこに新たな傷が増えることは、そのプレイヤーがそのギターの歴史に関わったという証であると思います。
道具は使えば傷も付きます。ギターも演奏すれば傷の一つや二つは必ず付くものです。だからといって乱暴に扱って良いとは申しませんが、過剰な執着はある意味ギターに失礼ではないでしょうか?
勿論演奏に支障が出るような傷、例えばネックグリップ部や指板エッヂ部、肘や腕部が当たる箇所の傷があっては気持ちよく演奏に没頭する妨げになることもありますから、治すに越したことはありません。
当然のことながらお預かりしたギターやベースは細心の注意を払って扱いますので、「修理中に付いた傷に細かいことを言うな!」と言っているわけではありませんよ(笑)。
ただ私の方針として、傷の修復については「上記のような観点から意見を言わせていただくことがあります」ということです。

リペア(修理)をご依頼いただくにあたり

遠方からのご依頼にも対応しておりますが、、突然送りつけてこないようにお願いします。まずはメールや電話でご相談ください。
特にメールの場合、破損箇所が解りやすく写った画像をアングルや光源等を変えたもの数点添付していただければ見積りや修理内容の説明がしやすくなります。
また、リペアに際しては実際に作業に入らないと具体的な症状やその度合が解らないという場合も多々ありますので、見積額はあくまでも目安として少し余裕を持ってお考えください。勿論最悪の場合を想定した概算も見積り時にお知らせします。
リペアに関しては基本的には往復送料はお客さまのご負担とさせていただいておりますのでご了承ください。

リペア事例


PRS レストア開始!!

PRSギターの一ファンとして、今までギター製作やレストアにおいて独自に培ってきたノウハウを惜しみなく継ぎ込み、PRSユーザーが手放すことを考えない、「さあギターを弾こう」と思い立った時にいつも真っ先に手にしているような、いつまでも弾いていたくなるような、そういうギターに仕上げようとPRSのレストアに踏み出すことにしました。