Ibanez SRGT42 レストア完成

Ibanezが島村楽器とコラボしたスルーネックRG、SRGT42をレストアしました。

SRGT42販売価格 ¥98,000 ¥85,000(ソフトケース付属)
カラーはIron Pewterというブラックメタリックです。
元々傷の少ない個体ですが、エスカッション、ペグ、ノブに表面劣化と変色があります。

SRGT42素体入荷時の姿。殆ど抜け殻状態でした。

Edge3トレモロは状態の良いEDGE3のUSEDを入手。そして分解。
コストパフォーマンスを考えた造りですね。強度の必要なナイフエッヂとサドルマウント部が鉄板別パーツとなっていて、その他はダイキャストパーツとなっています。

Edge3裏側はこんな感じ。ナイフエッヂ部だけ焼付けで硬度UPしているのが解ります。

Edge3で、分解した理由はこういうことです。ジンク製イナーシャブロックをブラス製に変更。

SRGT42さて木工です。ピックアップキャビティー嵩上げのため内部塗装を落としました。
何度も言いますが、ピックアップキャビティーを嵩上げする理由は単純に木部増加だけを狙っているわけではありません。埋め木をほんの少しネック~ブリッジ方向に大きく作り、内部で突っ張らせることで弦のテンションに対し剛性を増加させるのが一番の目的です。

SRGT42そしてスプリングキャビティーもツースロット化のため内部塗装を落とします。
木部増加はこちらが担当するわけです。
今回はコントロールキャビティーが元々小さいのでインディビデュアライズド化は無し。しかし、耐久性が貧弱でしかもパーツ代が高く百害あって一利無しのダイレクトマウントジャックを廃しオープンジャック化するためにジャックキャビティーも埋めます。

SRGT42いつも通りツースロットの埋め木とピックアップキャビティーの埋め木を同時に埋めています。

SRGT42続いてジャックキャビティーも埋めていきます。

で、この後は指板修正とリフレットになるのですが、画像を撮り忘れています。
フレットはTop Guitarsオリジナルフレットを使用、指板RはEDGE3に合わせて12インチに設定しています。

まず私はスルーネックのギターを作りませんし、24Fでヒールレスでハイポジションまでストレスレス!なんてギターを作れと言われても即却下します。
でもですね、私は作らないというだけでそういうギターを否定しているわけではありません。単純に追い込んでも限界が早い。だからせっかく高いお金を払ってオーダーして頂くのに、サウンド面で不完全なギターを作りたくないだけなんです。
だったらレストアで限界まで追い込んだスルーネックでヒールレスなギターがどういった物かを提示しようではないかと考えたわけです。

正直なところ私の個人的な納得度は低いです。それは単純にスルーネックでヒールレスだから。ですので、こういう構造ではこれが精一杯という(リフィニッシュまで行えばまだ攻めれますが)ところまでポテンシャルは引き出しています。
勿論レスポンスは充分早いしだいぶ前に出てくるサウンドにはなっています。つまりこれ以上を求めるのであればスルーネックやヒールレスは諦めましょうということですね。

と、こういうオチになることは解っていましたので、ピックアップはパワーのあるSuhrのAldrichをリアに、SSVをフロントに搭載しています。
また、ツーハム仕様のギターなのにセレクターがトグルスイッチではなくレバースイッチとなっていたため、3Wayセレクターにしてしまうのは面白くないと思い4Wayレバースイッチを用い、フロントハム/フロントタップ/フロントリアミックス(タップ無し)/リアという配列で配線しています(リアタップのほうが良いという方はUPチャージ無しで組み替えます。ミニスイッチ増設やスイッチポットによる全ピックアップのタップ化はアップチャージが必要です)。

素体に付属していたペグやエスカッション、ノブはコスモブラック(ガンメタ)ですが、どうカラーのパーツが入手困難であるためEDGE3トレモロはブラック、ロックナットのロックブロックはクロムとなっています。
パーツカラーをトレモロに合わせてブラックで統一する場合は別途パーツ代が必要です。

PRS レストア開始!!

PRSギターの一ファンとして、今までギター製作やレストアにおいて独自に培ってきたノウハウを惜しみなく継ぎ込み、PRSユーザーが手放すことを考えない、「さあギターを弾こう」と思い立った時にいつも真っ先に手にしているような、いつまでも弾いていたくなるような、そういうギターに仕上げようとPRSのレストアに踏み出すことにしました。