レストアストラト第3弾完成(搭載ピックアップを変更しました)

レストアストラト3号オーダーメイドの製作やリペアの合間に作業を進めてまいりましたので告知から完成まで時間がかかりましたが、ついに完成です。

レストア作業の記事はこちら

アルダーセンター2Pボディー、メイプルネック/ローズ指板22F
ゴトーGE101TSトレモロユニットにRawVintageサドル組み込み
マスターボリューム/マスタートーン仕様とし、一番外のコントロールはローカットトーンを搭載
ペグはゴトーのSD91のステップペグを搭載
販売価格¥80,000(税別/ケースなし)

今回搭載したピックアップは古いMAXONのシングルコイルです。
好みは別として、正直なところこの時代の国産ピックアップは実用性においては厳しいかもしれません(ポッティングが施されていない等)ので、オマケとして原価には入れておりません。
が、とりあえずはできるだけ実用に耐え得るようにはしておきたいのでノイズ処理を施しました。

MAXONシングルカバーを外したらこのように。
物凄く背の高いコイルです。これくらい背の高いコイルだとかなり高域重視の拾い方をするのではないかと心配しましたが、磁性体のベースプレート(スチールですね)のおかげで程よく低域が乗る形で意外と癖のない素直なトーンです。

MAXONシングルノイズ処理このように銅箔テープで巻いてしっかりアースに落としています。
これによりシングルコイル特有のノイズはかなり消えました。小音量では深く歪ませても下手なハムバッカーよりノイズが少ないくらいです。
とは言え3つとも全く同じ仕様でバランスはお世辞にも良いとは言えないし、ストラトらしさという点でも首を傾げざるを得ない等、まあ気に入ればこのままお使いいただいても結構ですよと(笑)。
ですので購入の際、実費にてピックアップの交換も受け付けますし(この場合工賃は頂きません)、購入されてからお好きなピックアップに乗せ換えて頂くのも良いでしょう。

だったのですが

やっぱりポッティングもされていないし、構造上の不安要素も大きいので、同じく古いですか国産の一般的なストラトタイプの構造のシングルコイルに変更しました。

国産シングルノイズ処理こちらもしっかりノイズ処理を施してあります。
まだセンターに逆磁逆巻きコイルを用いるのが一般的でなかった頃の物ですので、ハーフトーンでもノイズキャンセル構造にはなりませんからね。
ただ、ハーフトーンでも引っ込まない本来のハーフトーンが味わえます。
こういった昔のOEMピックアップって昨今のようなディフォルメがありませんので、とっても素直なトーンの物が多いですね。ストラトらしさならMAXONよりもはるかに「らしい」です。ストラトとしての使い道としてはこちらのピックアップのほうが正解ですね。
ただ、この「らしさ」ってのがデフォルメされたそれではないので、プレイヤーの腕の見せ所ですね。音作りも含めて。

ピックアップ変更後見た目も「らしく」なりました(笑)。

レストア3号ツースロットキャビティーもう定番ですが、スプリングキャビティーはツースロット化しています。
たったこれだけのことですが、特に中域の情報量は格段にアップします。また、ボディー中心部の剛性も上がりますので音のハリや艶も向上します。

レストア3号ジョイントネックポケットのかさ上げ部はタッチアップでの処理です。
わざとボディー材のアルダーではなくアメリカンチェリーを貼っておりますが、思惑通りハイミッドあたりに少し硬質な響きが加味され、アルダーの不得意な音の輪郭を自然な形で増強しています。

ボディーはUSEDで、それなりに使用感もあります。
ネックはファクトリーアウトの物からフレットを抜き、指板R変更に伴いより響きを得られるように処理し、ダンロップの#6105のフレットを打ち直してあります。
アタックレスポンスの圧倒的な速さと重心がしっかりしていて脆弱さのない情報量の多いトーンは一般的なアルダーボディーのストラトではまずお目にかかれないでしょう。
一般的なアルダーボディーのストラトの限界をしっかりと凌駕する1本です。

PRS レストア開始!!

PRSギターの一ファンとして、今までギター製作やレストアにおいて独自に培ってきたノウハウを惜しみなく継ぎ込み、PRSユーザーが手放すことを考えない、「さあギターを弾こう」と思い立った時にいつも真っ先に手にしているような、いつまでも弾いていたくなるような、そういうギターに仕上げようとPRSのレストアに踏み出すことにしました。